ラクラクハンド®導入は
人に優しい工場づくりの第一歩
前田鐵鋼株式会社様
「METAL 1st STATION」というスローガンのもと、お客様からの最初の(1st)オーダーを受けつつ、あらゆる要望に応えうる「第一の基地」としての存在価値を標榜する前田鐵鋼株式会社様。鋼材の提供から加工まで、一貫体制を確立されているのも強みです。
今回は、ラクラクハンドを導入いただいた経緯や理由、効果などについてお話をうかがいました。
管理部統括本部長 山中雄二様
生産性向上は明白な課題
導入以前は、どのような課題がありましたか?
管理部統括本部長 山中雄二様:
当社の第二工場では、鉄素材の重量物を取り扱っています。主に100kg〜300kg、時には500kgにもなる重量物を、ホイストクレーン先端の磁石にくっつけてハンドリングする作業があります。
課題となっていたのはクレーンの作業効率です。工場のレイアウトの問題もあるのですが、鉄素材をクレーンで切削設備に載せる作業と、完成品置き場からクレーンでトラックに載せる作業、これらがバッティングすることが多々あり、「待ち」の時間が発生しがちでした。
生産性を上げるためには、この課題をなんとかしなくてはいけない。対策はいくつかあるでしょうが、まずは新たにハンドリングマシンを見てみようと、様々な展示会などを物色しました。ところが数百kgの重量物に対応するマシンがなかなかないんですね。
実は、マシンを探しはじめる当初から、アイコクアルファさんのラクラクハンドのことは知っていました。ただ二の足を踏んでいた理由は、導入が大掛かりになりそうなこと、既存のホイストクレーンとレイアウトが被ることなどを懸念していたんです。
しかし現実的に、重量物に対応でき、当社の課題解決に見合うだけのマシンはラクラクハンド以外にないことがわかりました。そこでアイコクアルファさんの展示場に伺い、相談してみることにしました。
何度でも納得するまで相談・検討
検討から導入までの経緯などを教えてください。
山中様:
まず当社が具体的に確認したのは、マシンの可動域について。磁石で鉄素材を吊り上げるため、アタッチメントはこういうものですとしっかり示していただきました。マシンは据え置くことになるので、届く範囲は長いほど助かりますが、その分荷重は下がります。そのバランスを調整するのも確認のポイントでした。
そしてさらに重要なことが、安全性です。一番怖いのは落下事故。設計段階で安全装置に関する部分を見せてほしいとお願いしました。そこで提案されたのが、「磁石にくっついている重量がゼロにならなければ通電の磁力が抜けない」という機構です。操作する人が誤ってスイッチに触れてしまっても、落ちない。それは正直、私たちが想定していた以上の仕様で、とてもうれしい提案でした。
そうやって何度も相談や検討のやりとりを重ねる中で、当社の不安は解消していきました。展示場に伺ってから、実際の導入・稼働までは約半年ほどでした。